2019年には、新ブランド「ゼインアーツ」や「サバティカル」が登場し、「ゼクー」や「モーニンググローリー」が一躍キャンプシーンを席巻したのは記憶に新しいと思います。さらに2019年秋から2020年にかけて、各メーカーから新しいコンセプトのワンポールテントが続々と登場。そこで今回は、ワンポールテント戦国時代の中でも特に大注目の、新作ワンポール系テントをサイズ別に詳しく見ていきたいと思います。
サイズ別おすすめテント
2019年から2020年に発売されたワンポール系テント10点を紹介。表記サイズは公式ホームーページによるものです。今回は狭いほうの幅を基準にサイズの小さい物から順に列記しましたが、高さや立ち上がりの有無により、実際の体感とは違う場合があります。(タッソに関しては6角形時のサイズで序列、公式に奥行きの表記が無いため幅×高さのみ記載しています。)
YOKA TIPI(270×270×175㎝)
出典:yoka公式
組み立て式木製アウトドア家具で人気のメーカー「YOKA」から、2019年冬に発売されたのが、「YOKA TIPI」です。このテントの大きな特徴は、テント下部に光を反射するリフレクター(反射材)が配されていることです。この反射材のおかげで、暗闇の中でもテントが発見しやすくフリーサイトでも迷うことがありません。またヨカティピは、テント上部に耐熱布を使用した煙突穴を備えているので、ミニマムな装備で薪ストーブキャンプを楽しみたい方には便利ですね。
素材:40Dリップストップナイロン
インナー:なし
価格:31,900円(税込)
ネヴィスTC(300×300×250㎝)
出典:Hilander公式
ハイランダーの「ネヴィスTC」は、標準装備としてA型の二股ポールを採用しているのが特徴です。そのためポールを気にせず室内のレイアウトができて、デッドスペースを減らすことができます。更に定価3万円以下とコスパに優れている為、ファーストテントとしてもおすすめです。
素材:TC素材(ポリエステル65%、コットン35%)
インナー:なし
価格:29,800円(税込)
タッソ(6角形:370×250/7角形:430×220/8角形:480×195㎝)
2020年2月発売予定のogawa「タッソ」は、ポールの高さをかえることで、6.7.8角形の3つの形態に変化するユニークなテントです。6角形での使用時には、前面を3本のポールで跳ね上げることで、広い前室を作ることができます。さらにまだ公式からの発表はありませんが、オプションとして跳ね上げたままクローズできるドアパネルを開発中との情報もあります。今後これが発売されればオープンタープ様にも小型2ルーム様にも使い分けられる、かなり便利なシェルターになりそうですね。
素材:ポリエステルリップストップ75d
インナー:別売り
価格:43,780円(税込)
T/Cワンポールテント(380×440×290㎝)
出典:QUICKCAMP公式
クイックキャンプからは、おしゃれなデザインとカラーでひと際目を引く「T/Cワンポールテント」が発売されています。その一番の特徴はグレーとネイビーという近年のテントには珍しいカラーです。特にネイビーは、落ち着いた色ながらも他のキャンパーと差をつけることができておすすめ。ポールやガイロープの赤でそろえても、木製ギアに合わせても、おしゃれなサイトが作れそうですね。
素材:TC素材(コットン65% ポリエステル35%)
インナー:フルインナー付属
価格:36,980円(税込)
レンコンテント(390×390×260㎝)
出典:DOD公式
DODの「レンコンテント」は、”テント内で焚き火ができる”という面白いコンセプトのテントです。一般的なテントでは、一酸化炭素中毒の危険性があるため幕内で焚き火をすることはできませんが、レンコンテントは上部に8カ所の大型の窓と4カ所のベンチレーションを設けているので、風を遮りながらも十分な換気を図り、幕内での焚火を可能にしました。しかもこの窓は開閉の幅を自由に調整できるので、焚火をしない時には適度にクローズすることができます。また幅が390㎝あるので、ローコットを最大5台設置することができます。
素材:TC素材(ポリエステル65%、綿35%)
インナー:なし
価格:44,800円(税込)
ZEKU-M(380×440×250㎝)
ゼインアーツのワンポール系テント「ゼクーM」は、メインポール以外に3本のエクステンションフレームを使用することで、特徴的な見た目と広い室内空間を実現しています。このエクステンションフレームは、テントサイドに大きな立ち上がりを作りデッドスペースを無くすだけでなく、出入り口や窓としての機能も果たすので、開放感と通気性が確保できて季節を問わず快適に過ごせます。
素材:75Dポリエステルリップ
インナー:リビングシート付属
価格:84,480円(税込)
NAGASAWA(400×400×215㎝)
出典:Hilander公式
2019年12月末にハイランダーから発売となったテントは、その名も「NAGASAWA」。こちらのテントはワンポールテントのような形状でありながら、実際は空気で柱を膨らませるエアフレームテントです。そのため室内は遮るものの無い空間が広がり、自宅のリビングのように自由に室内をレイアウトできます。またその玉ねぎ状の独特な形は、キャンプ場で注目されること間違いなし。個性的なテントを探している方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
素材:TC素材(ポリエステル65%、コットン35%)
インナー:なし
価格:129,980円(税込)
サーカスTC DX(442×442×280㎝)
テンマクデザインのサーカスTCは、スカート付のポリコットン素材のテントで、保温性に優れ結露しにくいのが魅力。さらに薪ストーブをインストールしやすいダブルファスナー仕様なこともあり、2016年の発売以来冬用テントとして不動の人気を誇ってきました。さらに2019年に発売されたDXバージョンは、ドアパネルに装備されたサイドフラップを跳ね上げてタープのように使用できるようになっており、ソロ用オールインワンテントとしての完成形ともいえそうです。さらにサーカスTCDXは、ポールを追加することでアレンジがしやすいのも魅力です。従来のサンドカラーに加え、ワイルドなイメージのダックグリーンも発売になりました。
素材:TC素材(ポリエステル65%、コットン35%)
インナー:別売り
価格:43,780円(税込)
モーニンググローリー(440×470×270㎝)
2019年のブランド立ち上げ以来、爆発的な人気で品薄状態が続いている「モーニンググローリー」。人気の秘訣はデザイン・機能・コスパの全てを兼ね備えているところ。入口部分を3本のサブポールで立ち上げたデザインは、広い前室と大きなドアパネルによる開放感を実現しているだけでなく、一般的なワンポールテントとは一線を画す特徴的なフォルムでキャンパーの視線をくぎ付けにします。また巻き上げ可能なスカート、3カ所のドアパネル、使いやすいベンチレーションアド細部にまで施された工夫がとにかく秀逸。またインナーテントは親子3人程度まで使える大きさで、ソロから少人数ファミリーまで対応できるサイズです。
素材:コットン/ポリエステル混紡素材
インナー:別売り
価格:43,780円(税込)
ヤドカリテント(460×460×300㎝)
出典:DOD公式
ヤドカリテントは8角形のワンポールテント構造ですが、両サイドにある2カ所のファスナーを開けて、前方の2カ所をサブポールで立ち上げるだけでセミオープンスタイルのリビングスペースを作ることができます。また標準装備のインナールームは最大6人が横に慣れる広さを備えており、ファミリーテントとしても十分使用できます。前面のドアパネルに加え、後方2カ所にもサイドウォール付きの出入り口を備えているので使い勝手が良く、通気性も確保できます。
素材:150Dポリエステル
インナー:ポリコットンインナー付属
価格:50,800円(税込)
まとめ
ワンポールテントはオールシーズン使用できますが、特に寒い時期に使用する方が多いようです。そのため素材も保温性が高く、結露しにくいポリコットン素材のニーズが高まっており、2019年秋冬モデルはポリコットン素材のテントが各社から一斉に発売されました。また今年は、追加のポールを使用して居住空間を広くしたモデルが多く、さらに使い勝手が良くなっています。また色や形が個性的なテントも増えており、選択の幅が大きく広がりました。あなたも自分好みのワンポールテントを手に入れて、冬キャンプを楽しんでみてはいかがですか?
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