武骨なソロキャンプに憧れて購入したバンドックのソロティピー1TC。もちろんソロ用のコンパクトテントなんですが、ミニマムスタイルならこどもとのデュオキャンプにも使えるんじゃないか?! ということで2人でソロティピーにチャレンジしてきました。
念願のソロティピー1TC 初張り
①BUNDOK(バンドック) ソロティピー 1 TC とは
ソロティピー 1 TC は、バンドックから2020年4月に発売されたTC素材のソロ用ワンポールテントです。TCながら軽量コンパクトであり、前後のドアや跳ね上げ式のフロントフラップなど使い勝手を考えた設計で、発売から1年人気の衰えない商品です。
発売当初、ちょうどTC素材のソロテントを探していた私は、発売当日に早速購入! 家の中で広げてみたりして楽しんでいましたが、折しも新型コロナウイルスでの緊急事態宣言の真っただ中。実際にキャンプで使う日を心待ちにする日々が続きました。
ソロティピー1TCの詳細なスペックについてはこちら。
はじめての設営だけど15分で完了
春が過ぎ、夏が過ぎ、秋の紅葉シーズン。ちょうど振り替え休日だった息子と2人で1泊2日「日光だいや川公園オートキャンプ場」を拠点に「ソロティピーTC初張りキャンプ」に出かけることにしました。
日光だいや川公園オートキャンプ場は、1区画65㎡と公式サイトに載っていますが、サイトの隣に別に駐車スペースがあることもあって、普通サイズのテントなら問題なく設営できる広さ。さらにソロティピーTCは、2.4×2.4mとコンパクトなサイズなので逆にどのあたりに張ろうか迷うくらいでした。
まずは幕を正方形に広げて、四隅にペグダウンして、中央のポールを立ち上げる… って全然写真撮ってないやん! すいません、初めての設営で浮かれていて写真撮り忘れました。また改めて写真追加しますね。とはいえ、ここまでの所要時間は5分程度、ほんとうに設営は簡単で、説明書を見なくても感覚的に建てられるレベルです。
そのあとはフロントフラップを跳ね上げて、インナーテントを設置。ガイロープを張れば完成です。
インナーテントが奥側、横側の2方向に設置できる
インナーテントは幕の後方にセットすることもできますが、今回は前後両方のドアを利用したかったので、横方向に設置してみました。横方向だとこんな感じです。
奥側に設置すると公式HPの写真のようになります。
奥側に設置する場合は本体の幕とインナーテントそれぞれについているバックルを固定するだけで、向きさえ間違えなければ簡単に設営できます。
ただ横向きに設置する時は、中央の床部分のテープを固定する場所がありませんので、ペグ等をつかって固定する必要があります。
インナーテントが結構広い
ソロティピー1TCは、基本一人用のソロテントですがご覧の通りサーマレストのZライトソル(レギュラー)を2枚並べ、横幅はちょうどピッタリ、縦は15㎝くらい余ります。
これだけの広さがあれば、ソロなら両手両足をのばしてゆっくり休めますし、小学校低学年のこどもと2人でもやや窮屈なものの、問題なく寝ることができました。
反対側の前室部分も、天井高は低いもののそれなりの広さがあるので、ソロやデュオ程度の荷物なら十分収まります。
私は、就寝時に道具を全てテント内に入れたい方なんですが、焚火台以外はこんな感じで何とか収まり、トイレに出る時の通路程度は確保できました。
ただしテントの幅の問題で、コットの使用は微妙かもしれません。普通サイズのローコットであればインナーテントに入れられますが、天井に行くほど幅が狭くなるワンポールの性質上、頭と足先の窮屈さがあります。ハイコットも何とか入れられますが、身長160㎝前半の私でも窮屈感がありますし、室内空間が狭く感じられます。
何といってもカッコいい
前から
横から
後ろから。後方は真ん中にファスナーがあり、こんな風に開放することができます。後ほど改めて説明しますが、この後方のドアは前方のドアパネルを締め切ったあとの出入りに不可欠です。
緑に溶け込むくすんだカーキカラーが良いですね。野営やワイルドなキャンプには特に似合うテントだと思います。
そしてもう一つ感じたのが、室内空間が狭い分暖房効率がいいということ。この日は子供もいたのでセラミックヒーターを持って行ったんですが、600w1台で十分な温かさ、シュラフに入ると暑いくらいでした。
ソロティピー1TCの気になる点
①ポールが細い
これは実物をみてまず思ったことなんですが、ソロティピーのセンターポールはポリコットンテントのポールとしてはかなり細いです。もちろん幕自体も小さく比較的軽量ですが、テンションかけすぎると曲がるんじゃないかと心配になります。とはいえ意外としっかり幕を支えてくれていたので、軽量化のために計算された細さなのかもしれません。
②フルクローズした時の入口側ファスナーがあけにくい
ソロティピーの入口には、フロントフラップを閉じるファスナーと出入口を開放するファスナーがあります。しかも2つのファスナーが同じ側についており、外に出るためには2本のファスナーをあける必要があります。しかも内側に折り込まれたフロントフラップはトグルで巻き上げる必要があるので、フルクローズした後は必然的に後方のドアを使うことになります。幸いインナーテントの後ろ側にも、ドアパネルと同じ位置にファスナーが付いているので出入りは容易ですが、靴の置き場所など少し不便に感じますね。そのあたりを考えると、インナーテントは横向きに設置するほうが使い勝手が良さそうです。
オプションや新カラーも
ソロティピー1TCの爆発的な人気を受けて、バンドックからは新しいカラー「サンドベージュ」が発売されました。また幕内をより開放的に使える二股ポールである「ソロティピー用フタマタ」も商品化され、ソロティピーをより快適に使用できるようになりますた。
まとめ
バンドックのソロティピー1TCを実際に使ってみた一番の感想は、「こんなに設営や撤収が楽なテントがあったんだ」ということ。慣れれば15分程度で設営や撤収ができて、すぐにキャンプが始められる気軽さには魅了されます。このテントと最低限のキャンプ道具を車に積んでおけば、いつでも気軽にキャンプに出かけられるというワクワク感。これはキャンプ好きとしてはものすごい魅力だと思います。 「ソロティピー1TC」 は、とにかく少しでも時間があればキャンプに出かけたいというあなたの良きパートナーになってくれるはずです。
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