【テンマク】MIGRATEAUR(ミグラテール) ヴィンテージテント風 ロッジテントのおすすめポイントと気になる点 を比較検証

キャンプ道具

冬の澄んだ空気の中、壮大な富士山や素敵な夜景を眺めながらのキャンプは最高ですよね。でも冬キャンプはとにかく寒くて、ついついテントの中に引きこもりがちになってしまいがち。「テントに大きな窓があれば…」 と考えたことがある方も少なくないはずです。そんな期待に応えてくれるのが、2021年1月に発売される”テンマク×OUTINGコラボロッジテント”「 MIGRATEAUR(ミグラテール)」 です。では、そんな気になる新作テントの詳細を早速見ていきたいと思います。
 
※ 展示会で実物をチェックしましたので、画像とレビューを追加しました。(2021.1.10)
※2021.4.4現在、専用グランドシートの発売については未定とのことでした。(2021.4.29)

 

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MIGRATEAUR(ミグラテール)

スペック

出典:テンマクデザイン公式

素材

  • 屋根部ポリエステル/コットン混紡生地(TC)(表面撥水加工・PUコーティング済み)
  • ウォール部ポリエステル/コットン混紡生地(TC)(表面撥水加工)
  • マッドスカート部ポリエステルリップストップ生地
  • メッシュ部ポリエステル強化メッシュ
  • テープ類ナイロン、ポリプロピレン
  • 窓部ポリウレタン 

サイズ
【収納サイズ】

  • 本体(約)680×360×200(高)mm
  • ポールユニット(約)680×200×200(高)mm

【組み立てサイズ】

  • (約)3,530×2,320×2,100/1,780(コーナー部高)mm

重量

  • 総重量(約)26kg(ポール/ペグ/張り綱/収納ケース含む)
    (約)21.6kg(幕体10.3kg、ポール11.3kg)
  • 収納ケース(約)700g

付属品

本体ポールセット(樹脂製連結パーツ含む)、キャノピーポール×2、張り綱、スタンディングテープ、スチール製ペグ×25、収納ケース×3

※テンマクデザイン公式より引用

 

オススメポイント

①レトロテント風のおしゃれな外観

出典:テンマクデザイン公式

「ミグラテール」一番の注目ポイントは、なんといってもそのオシャレな外観ですよね。ロッジテントの中でも、マルシャルやラクレといった欧州のヴィンテージテントに似たその姿は、これまでの日本製のテントにはないエレガントなデザインです。このテントと木製ギアを組み合わせたサイトは、注目されること間違いなしです。

 

②大きな格子窓

出典:テンマクデザイン公式

2点目は、冬キャンプで大活躍するポリウレタン製の大きな窓です。この透明窓、北欧などの海外製テントや欧州のレトロテントには採用されているものの、日本製のテントではほとんど見かけることがありません。これは高温多湿の日本の環境下では、大型のドアや窓とメッシュの組み合わせがオールシーズン使用するのに適しているためだと思われます。でもメインテント以外に複数のテントを所有することも珍しくない昨今、特定の季節やシチュエーションに特化したテントが注目されてきました。その中でも冬のおこもりキャンプに最適な大型の窓付きテントである「ミグラテール」は、富士山や夜景を楽しむキャンプに最適な一張りです。また窓を閉じるための幕を閉じると、まだ違ったイメージになるのもポイントです。

 

③サイドフラップ付の大型キャノピー

出典:テンマクデザイン公式

3点目のポイントは、テント前面に付属している大型キャノピーです。このキャノピーは、中型タープ並みの広さがあり、通常の荷物であれば幕下に収めることができます。更にサイドフラップも付属ているので、風雨や周囲の視線を避けるのにも役立ちます。一体型のキャノピーは、別にタープを張るのに比べて設営面積が狭くて済むので、区画サイトで利用するのにも便利です。

 

④ポリコットン素材

出典:テンマクデザイン公式

「ミグラテール」は、側面のウォール部分だけでなく、天井部分にもポリコットン素材を採用しています。ポリコットン(TC素材)は、保温性と通気性に優れており、結露の発生を減らせるため冬キャンプに適した素材です。

 

気になる点

①ポールの種類の多さ

出典:テンマクデザイン公式

ロッジテントは、その構造上ポールの数が多くなります。さらに「ミグラテール」は、天井部分の形状が後傾している独特なデザインにより、各辺のポールの長さや形状がそれぞれ違い、感覚的に設営するのが難しくなっています。目印をつけるの工夫をすれば、間違えずに設営することはできそうです。

 

②大きく重い

出典:テンマクデザイン公式

「ミグラテール」は、幕体に重量のあるポリコットンを採用。さらにポールは、重量のあるスチールポールだと思われます。そのため幕体とポールだけでも21.6㎏、付属品も含めると26㎏にもなります。これはランドロックやアスガルド12.6をも超える重さで、ogawaのロッジシェルターTCと同等です。

 

③換気のための窓やベンチレーターがない

出典:テンマクデザイン公式

ミグラテールの窓は、光を取り込むことはできますが空気は一切通しません。またベンチレーターは備えていませんので、換気のために使えるのは前後のドア部分のみです。特にバスタブ型グランドシートを使用して、裾部分からの風の吹き込みを抑えている場合や幕内で火器を使用する時は、一酸化炭素中毒予防のために定期的に扉を開放して換気をする必要がありそうです。

 

展示会レビュー

ここで2020年11月に行われた展示会で、ミグラテールの実物を見る機会がありましたので、写真を交えて細部を見ていきたいと思います。

ミグラテールの内部は、3面に配された大型の窓のおかげでとても明るく開放的。広さはソロキャンプの寝室兼リビング、ファミリーキャンプの寝室にちょうど良い広さです。

骨組みは、壁面7本と天井部分5本のスチールポールと樹脂製のパーツで構成されており、ポリコットンの重さをしっかりと支える強靭な作りとなっています。

設営時は、床に配置したスタンディングテープに合わせてポールを設置できるようになっています。ただポールの種類が多いので、慣れるまでは取扱説明書を見ながら注意して立てる必要がありそうです。

前後の入口のファスナーは、縦と横方向共にシングルファスナーですね。

そしてミグラテール最大の魅力である窓は、この通り大きくて透明度も抜群です。

窓を閉め切った時のストライプも素敵です。この外側の窓カバー以外にも、内側にカーテンを設置できるようにカーテンレール用のループも設置されているとのこと。

背中部分はこんな感じです。前側4本、後ろ側3本のポールを避ける形でドアを配置していますので、どうしてもドアサイズはこれ以上大きくできないのだと思います。

 

オガワ オーナーロッジタイプ52R との比較

※ ここからは、あくまで私の個人的な見解ですので、気になる方は参考までにご覧ください。

出典:ogawa公式

テンマクデザインのミグラテールの購入を考える人の多くが、比較対象として検討するのがogawaの「オーナーロッジ タイプ52R」ではないでしょうか。私も以前展示会で見学して気になったテントの一つです。サイズやデザインの近いこの2つのテント、似ているようで意外と違う部分が多いんです。

 

①格子窓の素材

出典:テンマクデザイン公式

この2つのテントは、どちらも大きな格子窓を取り入れています。しかし窓の素材が違うことで、用途も全く違ってきます。「ミグラテール」は、ポリウレタン製の透明窓で冷気を遮断する代わりに通気性はありません。ポリコットン性の窓カバーでフルクローズにすることはできますが、幕外からの開閉になります。

それに対し「オーナーロッジ タイプ52R」は、メッシュ素材の窓で風が良く通ります。もちろんメッシュですので、このままでは冷気を遮断できません。締め切る時はポリエステル素材の窓カバーで内側からフルクローズする構造です。
全体のメッシュ部分の比率も含めて考えると、「オーナーロッジ タイプ52R」は日本の気候に合ったオールシーズンテント。「ミグラテール」は夏以外の3シーズン、特に冬キャンプに特化したテントといえそうです。

 

②幕内

出典:テンマクデザイン公式

「ミグラテール」は、スカート付きのシェルター構造となっており床はありません。用途によって土間としてもお座敷としても使い分けることができますが、お座敷スタイルにする場合は、別売りのバスタブ型グランドシートを用意する必要があります。バスタブ型グランドシートを敷く際は、スカートを内側に折り込んでその上に設置することになると思いますが、もともと内折のスカートではありませんので、完全に風が防げるかは検証が必要だと思います。
※2021年4月時点で専用グランドシートの発売は未定とスタッフの方から情報をいただました。

「ロッジシェルタータイプ52R」は、一体型のインナーテント構造となっており、お座敷スタイルで使うのに最適です。ただ都度靴の脱ぎ履きをすることになりますし、ストーブなどの火器を使う場合にはより注意が必要です。

 

③天井部分の素材

出典:テンマクデザイン公式

「ミグラテール」は、前述通りスカートや窓以外の部分は全てTC素材を使用しています。雨漏りのしやすい天井部分は、防水の為 PUコーティングが施されています。


「オーナーロッジ タイプ52R」 は、フライ部分がポリエステル、インナーテントがポリコットンの2重構造になっており、より防水性に優れた構造になっています。(2021年バージョンとしてフライシートにもポリコットンを使用したバージョンが発売されていますが、天井部分は同様にポリエステルが使用されています。)
 
日本の気候に合わせた質実剛健な作りのオーナーロッジタイプ52R、レトロテントの良さを現代風にアレンジしたミグラテール。どちらも捨てがたい魅力がありますね。

 

まとめ

tent-Markのミグラテールは、レトロでオシャレなデザインと大型窓を備えた、待望のロッジ型テントです。その唯一無二のフォルムと、窓から雄大な景色を望みながらおこもりキャンプができるというコンセプトは多くの人をひきつけています。ただ換気効率などを考えると使える季節は限定されますし、設営はやや複雑で使う人を選ぶといった側面があることも事実。このテントは、冬キャンプを愛し、そしてミグラテールを愛してやまない人が持つべきテントなんだと思います。これまでのロッジ型テントの良さに加え、新しい視点の加わった「ミグラテール」あなたも新しいテントの候補に入れてみてはいかがですか。

※関連記事アップしました。(2021.1.18)

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