お気に入りのギアを車いっぱいに詰め込んで出かける快適なキャンプも楽しいですが、時にはバックパック1つで身軽にキャンプに出かけたいと思いませんか。そんな荷物を極限まで減らしたいULキャンプでも、やっぱり欠かせないのが焚火台です。今日紹介するベルモントの「TABI/ タビ」は、素材にチタンを採用した際軽量級の焚火台です。では実際に使ってみて感じた良い点、気になる点について詳しく見ていきたいと思います。
ベルモント「TABI」
スペック
- 材質:本体:チタニウム、18-8ステンレス、収納袋:ナイロン
- サイズ:使用時:237×360×170㎜、収納時:178×360×15㎜
- 重量:約423g(本体:約298g、側板:約29g、網:約96g)
- 耐荷重:火床:約15㎏、網:約3㎏
とにかく軽くてコンパクト
「TABI」の最大のポイントはやはり軽さです。素材にチタンを採用していることで、重量は423gと500mlのペットボトル以下。また焼き網も一緒に収納ケースに収めても薄さはなんと1.5㎝なので、バッグの底に忍ばせておいても全く邪魔になりません。
火入れをすると少しずつ反ってはきますが、収納に影響を及ぼすほどではないように思います。
半面その薄さと柔らかい素材ゆえ、バックパックなど湾曲したところに収める時は、破損しないかちょっと不安になることもあります。
また焚火台を使用しているときも、薪の量が少なくなってくると、急な突風で焚き火台ごと吹き飛ばされることがあるので注意が必要です。
焚き火調理にも使える
「TABI」の魅力の一つは、焚火台に焼き網をセットして直火調理ができることです。この焼き網、足パーツの出っ張りにはめ込む仕組みになっているので、調理中にずれて落ちる心配もありません。また華奢の作りに見えますが、本体15㎏、網部分3㎏の耐荷重がありますので、クッカーや極厚鉄板を乗せることも可能です。
焼き網は、焚火台本体の半分程度なので、薪の調整をしながら調理をしやすいのも良いところですね。
ただこの焼き網の位置が結構低い場所に来るので、火力が強くなりがちですし、薪をたくさん燃やして調理するのは難しいです。遠火で使いたいときは、100円ショップなどで市販されている「スタンド付き焼き網」を加工して使うなどの工夫するのも良さそうです。
側板で薪の転落を防止できるが
「TABI」には2枚の側板が付いており、前後の溝部分にはめて使うことも、外して使うこともできます。ただ両方はめてしまうと市販の薪が収まりきらない場合が多いので、私は片側のみはめて使用しています。
側板を使うことで薪や灰が焚火台から落ちにくくなるのは確かですが、構造上本体にスリットが入っていることや、側板下に隙間があることでどうしても灰がこぼれ落ちてしまいます。結構必死で灰が落ちるのを阻止していましたが、熾火の量が増えてくるとどうしても収まりきらなくなります。この時は砂利敷きだったことで大きな問題とはならなかったものの、基本的には焚き火シートの使用を推奨します。(この時は初めての使用だったため、準備ができていませんでした。キャンプ場の方々申し訳ありません。)
サブの焚火台として持っておきたい1台
ベルモントの「TABI」は、荷物を最小限に抑える必要のあるキャンプツーリングやバックパックキャンプと高相性のUL系ギアです。気になる点もあるのは確かですが、ゴトクなどを別に用意しなくても調理ができて、普通サイズの薪も収まるコンパクト焚火台と考えるとかなり優秀だと思います。焚火メインで豪快に燃やしたい時には、火床が大きく薪を組みやすい焚火台。最小限の荷物でコンパクトにキャンプを楽しみたいときには「TABI」。という使い分けができれば、焚火の楽しみの幅がさらに広がるのではないでしょうか。ミニマムキャンプに興味のあるあなた、気軽に持ち歩ける「TABI」をぜひチェックしてみてくださいね。
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